空き家が安くても売れない理由

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空き家社会活動家のための「オンラインサロン空き家ラボ」
http://akiyalabo.net
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おはようございます。私は福井県美浜町で建設業を経営していたり、空き家マッチングのNPOを運営していたり、最近では「空き家問題は所有者の早期決断で解決する」をテーマにオンラインサロン空き家ラボを運営しております、北山でございます。よろしくお願いします。今日は「空き家が安くても売れない理由」というテーマでお話しをさせていただきます。

 

これは所有者の方向けのお話しになると思います。昨日からお話ししていますがおねだんシュミレーションソフトというものを作りました。これをつくるときに所有者の方が1番最初に気になるところの1つとして、お金の問題というのがクローズアップされていますが、その中で売るということに関してもう少し考えていく必要があるという話を今日はします。

 

最近100円100均など100とキーワードが空き家の売買の中で出てきています。100万円と聞くとそれぐらいかと思いますが、100円と聞くと100円で家が売っているの!?と思いますが実際にあるようです。どうしても売れない、でも所有者の方は手放したいという中での値段設定が話題になっています。もっというとタダで譲るという方もおられます。

 

ふるさぽでもそういう取り組みをしたことがありますが、それは考えておかなければいけない部分が1つあります。それは何かというと、所有者側とすれば手放すことが目的であればタダでもいいよという方もいらっしゃるのですが、買う側・いただく側・もらう側が実はタダでもらえないという現実があるのです。あげる方もタダ、もらう方もタダ。だからタダでいい。100円で売る100円で買うというところの取引が成立するのは問題ありません。

 

ただ、後についてくる税金の話が出てくるわけです。税金というのは基本、得した人が税金を払うというような仕組みになっていますので、土地建物に対して意外に価値が高かったりするところもあるわけです。価値の高いものをタダでいただいたということになるとその差額分だけ税金を払わなければいけないという非常に辛い仕組みがあります。そこをクリアしないといけないというところがそのあとについてきます。

 

タダでいただいても例えば500万円の価値があるとすると、500万円得したということです。諸計算がありますが500万丸々かかるわけではないですが、数百万の何割みたいなところで税金を納めないといけないことがあるので、あとから買う側からすると安く買っても税金を納めないといけないので、「それならいいわ」ということが度々おこる可能性があります。それが今日お話しするタダで譲る買う方が得するというところで、安くても売れないということが起きてきているという事実です。

 

いろいろ回避する方法はあるのですが、ただそういう事態に陥ってしまったらどうするかとなると相手の事を思って自分の手放す金額もそうですけれども、相手が払わなければいけない税金も1つ視野に入れるというところも所有者側で考えなければいけません。少しめんどくさいことかもしれませんが、結局買う側にも負担がないようにしてあげるということも考えていかなければいけない1つです。少し長々となりましたが、今日はこのへんで。ありがとうございました。

 

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