空き家実態調査は外だけでよい?

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空き家社会活動家のためのオンラインサロン「空き家ラボ」
http://akiyalabo.net
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皆さん、おはようございます。私は福井県美浜町で建設業を経営していたり、空き家マッチングNPOを運営していたり、最近では「空き家問題は所有者の早期決断で解決する」をテーマにオンラインサロン空き家ラボを運営しております、北山でございます。よろしくお願いします。

 

今日は「空き家実態調査は外だけでよい?」というテーマでお話しさせていただきます。たしか平成27年度だったと思います。空き家特措法が始まって、我々の町福井県美浜町でも実態調査を本格的にしようということで、ふるさぽとしてNPOが実態調査を請け負うことになったのですが、その中で一応のルールとしては外観目視を中心で行いました。

 

そのときの美浜町棟数でいうと420棟ぐらい軒数でいうと280軒ほどの調査をしました。外観調査と言っても一軒一軒見るのは大変でした。効率性を重視してふるサポマップというiPadを使用した仕組みも作りながら動きました。田舎の家は特徴的な家で現代的なハウスメーカーがつくる家とは違って日本家屋と言われるものが非常に多い中でよく似た家をどんどん調べていました。

 

そこで外観調査だけを行いましたが物足りなさを感じました。外観だけだと、本当の実態がよくわからないというのが正直なところでもっというと外観だけではなくて内部のほうもしっかり見た方が良い。ただ所有者の方の許可を得ないといけないのでもうひとつ大変なハードルがあるのです。

 

我々の経験上、外観だけ見て「ここいいな~」「まだまだ使える」と判断してしまうのですが、実際に中に入ってみるとちょっとした瓦のずれで雨漏りを生じ、さらにその雨漏りが2階から1階、1階から1階の床まで抜けていたりするのです。こうなると修繕費用が10万とか20万という話ではなくなってしまうのです。

 

それだけで直るのならいいのですが、直らない構造上の問題。シロアリが食べたりという状態もありますので、外観目視ではなかなか家の実態というのは計れないなと感じました。実際内部調査で全地域やれるかと言ったら費用の問題であったり、先ほどの話のとおり所有者の方に連絡を取らないといけないという手間だったりそのようなハードルを越えていかないといけないので、けっこうなボリュームになるためなかなか現実は難しいなという気はするのですが、家のしっかりとした判断をするには外観目視+内観も視野に入れたほうが良いのではないかと思っています。

 

実はこの話も2016年から続けている我々のメールマガジンの過去の話をさせていただいております。またここから発展した話もこのオンラインサロン空き家ラボのほうでお話ししていますので、ぜひご興味のある方は覗いてみてはいかがでしょうか。それでは今日のお話しはここまでです。また明日よろしくお願いします。

 

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