震災直後に空き家はなかった

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
空き家社会活動家のための「オンラインサロン空き家ラボ」
http://akiyalabo.net
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

おはようございます。私は福井県美浜町で建設業を経営していたり、空き家マッチングのNPOを運営していたり、最近では「空き家問題は所有者の早期決断で解決する」をテーマにオンラインサロン空き家ラボを運営しております、北山でございます。よろしくお願いします。今日は3月11日東日本大震災から10年というニュースもたくさん流れています。その当時のことを少しお話ししようかなと思っています。「震災直後に空き家はなかった」というテーマでお話しさせていただきます。

 

震災があったのは10年前、その少し前からふるさぽの活動をしています。震災が起きた直後に役場から連絡がありました。その当時から密に連絡を取りながら、空き家ツアーも始めていましたので相談があったと。どんな相談があったかと言いますと、震災で避難をされる方もいるかもしれないのでその借宿みたいなところを何軒確保できるかという話がありました。

 

空き家の調査等々も独自で行っていましたので、数の多さはなかったですが一応把握はしていました。ただ住めるような物件がほとんどありませんでした。どちらかというと朽ちてしまっているような物件が多く、逆に使える物件というのはあったのですが活動がそこまで至っていなかったというところで、結論的にいうと震災で避難される方に向けての確保が1つも無かったのです。我々以外のいろいろな団体にもお聞きしたようですが、結局ほとんど確保できなかったそうです。

 

確か当時は苦肉の策で、各集落の集会所であれば受け入れできそうといった話だったと思います。その時に空き家の活動をしていて、そういう緊急事態に間に合わないというのはいかがなものかなと自分自身反省といいますか、そういう時にこそ力を貸せる団体になりたいなと当時思いました。10年経って仮に今そういう事態が起きた時に確保ができるのかと自問自答したところ、そういうお話しは実際ないのですが一応「使わせていただいてもいいですか」というコミュニケーションはいくつか取れる環境にはなったなと10年経って思うわけです。

 

マッチングという意味合いではたくさんの切り口がありますので、一概に所有者と利用者というところではなくて緊急事態の時にでも、お役に立てるような活動にしていきたいなと10年を迎えてそう思うわけです。いまだに住まいに困っている方もたくさんいるとニュースでも目にします。そう考えるとやはり空き家は壊すよりも残すという選択がよろしいのではないかなというふうに、これはあくまでも個人的に思う次第でございます。皆さまはいかがでしょうか。そういう意味ではまた掘り起こしに力を入れていきたいなというふうに思っております。ということで今日はこのへんで、ありがとうございました。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
空き家社会活動家のための「オンラインサロン空き家ラボ」
http://akiyalabo.net
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー