残すべきものは何か

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空き家社会活動家のための「オンラインサロン空き家ラボ」
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おはようございます。私は福井県美浜町で建設業を経営していたり、空き家マッチングのNPOを運営していたり、最近では「空き家問題は所有者の早期決断で解決する」をテーマにオンラインサロン空き家ラボを運営しております、北山でございます。よろしくお願いします。昨年の12月と今年の2月に行われました古材救済ツアー。大元は古材救済プロジェクトの中で動いているのですが、その対象となった美浜木材さんという製材所の工場の解体がいよいよ本格的に始まり、最終段階になってきました。昨日も見に行きました。

 

解体している業者さんがよく知っている業者さんですので、いろいろお話しを聞きましたのでその時の話を。今日は「残すべきものは何か」というテーマでお話しさせていただきます。我々の活動としては「何とか空き家を残していこう」という活動もあるのですが、どうしても解体を余儀なくされたものは解体した方がいいと、今回に関しましては道の駅が出来るということで解体を余儀なくされるというところでやっています。

 

最終的に解体をしていくと、どういうことが起きるかといいますと、奥の方に残っているものがあるのです。それは所有者本人たちも気づいていないものが意外と出てきたりします。解体の方と見ていたら、箱が出てきました。何の箱かなと思って見てみたら図面でした。ずいぶん昔に自分たちが建てた手書きの図面、今はCADやパソコンで打ち込みますのでほとんど手書きで書く図面はないのです。ちらっとそのものを見ることがありまして、見てみたら鉛筆書きでトレーシングペーパーに書いてあるのです。ですから失敗は許されないのです。鉛筆で書いていますので消しゴムで消せますけれども、見栄えもありますからきちっと書いてありました。

 

今できる人はそんなにいないのではないかなと思うぐらいすごくきれいに書いてありました。細部にも非常にこだわっていて、ただこれは必要か必要ではないかというところでいうと所有者の方自身はもう解体屋さんにお任せという形ですので、恐らく捨てられていきます。ただこれ皆さんならどう考えますか?私は残した方がいい気がします。ただ所有者の方がそれを残すべきか判断できていないですので、私が勝手にそれをどうこうという話ではないのですが、もったいないといいますか歴史的に残した方がいいのではないかと。

 

30年後50年後になったときに、こういうふうに地元の材木屋さんは図面を書いていたのだなと資料になるのではないかと思うのです。これは昨日の話しですので、もう残っていないかもしれません。ですので、朝1番にいって見てこようと思っています。もし残っていたら救出したいなという思いで、今日は行ってこようと思います。ということで今日はこのへんで、ありがとうございました。

 

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