【課題】相続はおいめいまで 辿り着けない家族関係

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空き家社会活動家のための「オンラインサロン空き家ラボ」
http://akiyalabo.net
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おはようございます。私は福井県美浜町で建設業を経営していたり、空き家マッチングのNPOを運営していたり、最近では「空き家問題は所有者の早期決断で解決する」をテーマにオンラインサロン空き家ラボを運営しております、北山でございます。よろしくお願いします。さて今日は「相続はおいめいまで辿り着けない家族関係」というテーマでお話しさせていただきます。このお話しは活動していく中での課題という捉え方をしていただければいいかなというふうに思っております。

 

空き家の取得する原因として相続が約7割を占めると言われています。実際のところもそういう方がたくさんいらっしゃいます。相続でもいろんなパターンがあり、実際には権利の有する人が生きておられたら問題はないのですが、亡くなっているというパターンも多いです。権利が及ぶところというのは意外に皆さんご存知ではなくて、私自身もいろんな情報が入ってきますのでどれが本当なのか嘘なのかというのもよくわからないことが多かったので、正しく専門家の方にお聞きすると所有している方の甥姪まで権利を有する、逆を言えば甥姪までいってしまうというような話が正しいようです。

 

どういうことかといいますと、例えばお父さんお母さんどちらかが亡くなるとすると1番最初は配偶者もしくは子ども、どちらも亡くなってしまい子どもがいないとするとお父さんお母さんの親に権利がいきます。仮にその方たちも亡くなっているとすると、お父さんお母さんの兄弟にいきます。兄弟も全員亡くなっているとすると、兄弟の子どもにいくわけです。ここでストップです。要するにお母さんからすると甥と姪に値するのですが、ここまで権利を有すると。ただこの関係がどこまで影響するのかというところなのです。

 

何が言いたいかといいますと、甥姪までお付き合いがあり家族関係がしっかりしていればスムーズにいきます。しかし、もう家族関係としてあまりお付き合いがないというところであれば、お母さん自身が亡くなったという話までいかないこともあるのです。今日のテーマである辿り着けないというのは、お付き合いが薄いがゆえにそこまで辿り着けない。相続の権利があるという話をしようと思っても、どこに住んでいるのか分からない、誰かもちょっとよく分からない、もっというと戸籍を取らないと存在がよく分からないということもありますので、そこが非常にネックとなります。

 

例えばその家を売りたいとか貸したい、転売したいということに関してもお付き合いが薄いために権利を有する甥姪まで辿り着けない。近所の方に聞いても「どこに住んでいるか分からない、子どものころは知っているけど」というところで止まってしまうということが多いですので、身内に聞いても近所の方に聞いてもよく分からない。戸籍を取ろうと思っても身内の人しか取れませんのでここもなかなか難しい。

 

「あの家ほしいなとか、あの家貸してほしいな」となっても相続する方自体が辿り着けない状態であると結局放置になってしまうということがございますので、このへんは非常にこれからもどんどん関係性が薄くなってくる世の中になるとこのような問題も課題も増えていくのかなと思っております。深刻な問題ですがこれから考えていかなければいけない1つかなというふうに思っております。今日のテーマは「相続はおいめいまで辿り着けない家族関係」というお話しをさせていただきました。ありがとうございました。

 

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