【課題】互いの声が届かないもどかしさ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
空き家社会活動家のための「オンラインサロン空き家ラボ」
http://akiyalabo.net
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

おはようございます。私は福井県美浜町で建設業を経営していたり、空き家マッチングのNPOを運営していたり、最近では「空き家問題は所有者の早期決断で解決する」をテーマにオンラインサロン空き家ラボを運営しております、北山でございます。よろしくお願いします。今日は空き家対策の課題についてお話ししようかなというふうに思っております。テーマは「互いの声が届かないもどかしさ」というお話しでございます。

 

ここで出てくる互いというのは空き家をお持ちの所有者の方と、そこに存在する集落の皆さんもしくは集落の長である区長さんとのお話しです。非常に密接な関係であるこの所有者と集落の関係は理解できると思うのですが、意外にこの双方がコミュニケーションをなかなか取れないという事実があります。これを邪魔している1つの要素としては個人情報保護。法律もございますが、プライバシー保護や個人情報保護といい出してもう20年ほど経ちますかね。

 

それがどんどん田舎にも定着していきまして、何もかも個人情報というところにいきついていきました。厳密にこの個人情報というのは本人さんの了解をいただければ、公開といいますか他人にその情報を教えてもいいのですが、そうでない場合はちゃんと保護しないといけませんよというような話になっているようです。今回の場合は家の所有者の方が集落の方との関係性を薄くしているという話なのですが、例えば所有者の方であればうちの家をどうやってこれからの行く末を考えていくか、もしくは行く末が決まった結果みたいなのもなかなかコミュニケーションがなければ伝えることは難しい。

 

逆に集落の方から見ると「あそこの家誰も住まなくなったのだけれど、これからどうするつもりなのだろうか」とか「周辺に草が生えてきますので草刈りなどの維持管理はどうするつもりなのだろうか」維持管理されていない状態であれば「これ一体だれがしにくるのだろうか」など。将来の不安も含めてですが、なかなかこういう思いや声というのが届かない。

 

個人情報保護法等々いう以前の話しであれば実はここうまくいっていたのです。親戚付き合いもありましたし、もっといえば近所付き合いもある程度のところはありましたが、どんどん個人情報というのがなかなか難しい時代になってくるとともに、互いの声が聞こえなくなってしまったというお話しです。皆さんのところでもきっとそういう事例はあると思いますし、これは田舎に行けば行くほどその傾向が多いのではないかなというふうに思っています。

 

昔は親戚付き合いもけっこう密にやっていましたので、仲良く交流もあったときもありますがこれは年々核家族化が進んでいって、それぞれの家単位で世帯単位でのコミュニケーションが狭まっているところはあると思います。そういうのを弊害としてお互いの声が届かないということが出てきたのではないかなというふうに思っております。解決策はまだまだ難しいですけれども、空き家のことに関していえば課題として認識されていることが大事なことかなというふうに思っております。ということで今日はこのへんで、ありがとうございました。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
空き家社会活動家のための「オンラインサロン空き家ラボ」
http://akiyalabo.net
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー