【課題】活かしきれない個人情報

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空き家社会活動家のための「オンラインサロン空き家ラボ」
http://akiyalabo.net
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おはようございます。私は福井県美浜町で建設業を経営していたり、空き家マッチングのNPOを運営していたり、最近では「空き家問題は所有者の早期決断で解決する」をテーマにオンラインサロン空き家ラボを運営しております、北山でございます。よろしくお願いします。今日は空き家対策の課題についてお話しをします。「活かしきれない個人情報」というテーマでお話しさせていただきます。

 

空き家特措法が始まってもう5年以上経ちますけれども、当初我々が考えていたのはデータベースの重要性です。それも出来るだけデジタル化した方がいいというような思いを持っていました。なぜかというと、紙ベースで出来ないことはないのですが、どうしても紙での比較がなかなか難しい。年度ごとでデータを取っていくもしくは数年ごとにデータを取っていくと比較ができないのと、どうしても紙だとファイルにして置いておくことが活用に繋がらない。できたことが満足になってしまってこれを活かすというステップになかなか踏み出せない、というと紙であるがゆえにデータの活かし方がうまく繋がらないというところもあります。

 

且つ我々以外の例えば自治体の方であれば理解できると思うのですが、担当者の方が数年で変わっていくというパターンがありますので、前に作った方のデータベースの引継ぎはするのですが、その時の経緯などをもう1回見直しながら検討してやっていかなくてはいけないということになりますので、結局のところ1からやり直しのような感じがあります。そういう意味でもデジタル化した方が次のステップに移れるということは日々感じておりました。

 

ただそのデータというのは私たちもあるデータ、行政にもあるデータ、いろんなところにもあるデータというのがここ20年ぐらい個人情報の保護という観点からどうしても伝えにくい。本来は伝えるべきなのですが、本人の了解を得るというような必要がありますので、その了解を得ないといけないのであればそもそもクローズしてしまおうという感じで、何もかもがクローズした状態で個人情報というのがそれぞれの団体に持ったまま活かされないという現状を我々は見てきました。

 

それこそ同じことを何回も繰り返しながらいくのはしょうがないとは思うのですが、結局バージョンアップしていかないといけないので空き家の問題としては、空き家自体はどんどん朽ちていきますし所有者の思いもどんどん変わっていきますので、最新バージョンが必要。意思決定に関すれば時間が経過する上で意思は変わっていくということが分かるのですが、建物の場合は意思には関係なくどんどん劣化していきますのでそのへんの状況、建物のある一定のところでも大幅に修繕しないと無理というところが絶対出てきますので、そのへんの整合性を保つためにも本当は個人情報を活かしていく。

 

空き家そのものも所有者の人のものですので、個人情報といえば個人情報となりますよね。このへんの取り扱いが非常に厳密になればなるほどなかなか活かしきれない状況が出てきています。これは大きな課題として当初から我々も考えていますが、なかなかこの取り扱いについては考えていかないといけないなというふうに思っている次第でございます。ということで今日は空き家対策の課題「活かしきれない個人情報」というお話しでございました。ありがとうございました。

 

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