【課題】移住が先?家が先?

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空き家社会活動家のための「オンラインサロン空き家ラボ」
http://akiyalabo.net
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おはようございます。私は福井県美浜町で建設業を経営していたり、空き家マッチングのNPOを運営していたり、最近では「空き家問題は所有者の早期決断で解決する」をテーマにオンラインサロン空き家ラボを運営しております、北山でございます。よろしくお願いします。さて今日は課題についてお話ししようかなと思っております。テーマは「移住が先?家が先?」というお話しです。

 

この話は以前にもお話ししたかもしれませんが特に今日はこれから福井県庁のほうに行きまして、移住アドバイザーの任命式に参加させていただきます。移住サポーター推進事業というものを福井県が今年から実施するということで、各市町に移住サポーターという方をおき移住者と地域をつなげるという役割を行うというようなものです。その任命式を今日していただいて、今日から始めていくのですが移住について県の方を含めてお話ししようかなと思う話です。

 

移住となると最近はコロナ禍で都会から田舎に移住して住んでいくということは考えられていくのですが、そのニーズに合わせてきっとこのサポーターが役割として出てきます。今までの我々の経験からすると家がないという話もあるわけです。美浜町に住みたいという要望があるのですが、「残念ながら家が無いです」と。「いや、空き家はあるじゃないですか」といわれるのですが、まだ決断されていない、貸すとか売るとかも決めていないというふうになってしまって移住される方が移住できない、ニーズはあるのだけれどそれにお応えするお家が無いということがけっこうたくさんありまして、残念な思いをしたということもよくある話です。

 

これは我々だけではなくて他の市町の方もそんな経験をされているのではないかなと思います。なので、家も並行してきちんと所有者の決断を促しながら「使ってもいいよ」というような仕掛けづくりを一緒にしていかないといけないのではないかなというお話しなのです。だから移住が先ですといってもせっかく興味を持ってもらった人に満足してもらえなかったら意味がありませんので、どちらかというと家が先だと思うのです。我々は空き家の専門として動いていますので、どうしてもそういう言い方になるかもしれませんけれども、実際にはくどいようですがやっぱり家が先。確保するものが無ければご紹介も出来ませんし、家はずっと存在していますが空き家として存在しているのはある一定期間しかないのです。

 

ですから、空き家になり「貸してもいい、売ってもいい」ということになればご紹介する。その家は住み継ぐ人に利用していただくとなると空き家じゃなくなるわけです。だから、どんどん掘り起こしていって確保していかないと難しい状況なのです。この現実を知らない人は「不動産屋さんがそれをしたらいいじゃないですか」というのですが不動産屋さんはやりたがらないのです。補助金を出すなど他の県でもされるのですが、それはうまいこといかない。なぜかというと所有者の気持ちが第一優先だからなのです。不動産屋さんお仕事でやりますのでそこまでケアはしないと思います。

 

だからこと我々のようなNPOであったり行政であったりがそれこそ空き家の所有者サポーターというのが必要になってくるのではないかなというふうに思っているのです。移住してきた方を家に紹介する移住サポーターも大事ですが、空き家所有者サポーターというのも必要なのではないかなというのを今日タイミングが合えばお伝えできたらいいなと思っています。なかなか難しいですが、こういうこともお伝えするのがふるさぽの役割ではないかなと勝手に思っています。ということで長くなりましたが、課題について「移住が先?家が先?」というお話しでございました。ありがとうございました。

 

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