【ズレ】所有者と不動産屋とのズレ

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空き家社会活動家のための「オンラインサロン空き家ラボ」
http://akiyalabo.net
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おはようございます。私は福井県美浜町で建設業を経営していたり、空き家マッチングのNPOを運営していたり、最近では「空き家問題は所有者の早期決断で解決する」をテーマにオンラインサロン空き家ラボを運営しております、北山でございます。よろしくお願いします。今日も過去のオンラインサロンで記事にした内容をお話ししようかなと思っています。テーマは「所有者と不動産屋とのズレ」というお話しです。

 

この記事は1年前の5月にお話ししたものなのですが、きっかけは県外の方から相談を受けた話です。県外にお住まいで私どもの地元に空き家を所有していると。ただ頻繁に帰ってくることもないですし、今後売るということも考えてはいるのですが、家が古いというのと家財道具があまり片付けられていないという状況。不動産屋さんに「この家を売りたいのですが」という相談をしたのですが、不動産屋さんからすると古いということでなかなか買い手がつかないということと、併せて家の中の家財道具が片付けられていないということで、「とりあえず中を片付けてください」と。

 

片付けてくださらないとなかなか売るに売れない状況ですので、ともかく家財道具を片付けてくださいというお話し。しかし所有者の方は頻繁に帰って来られませんので自分での片付けは難しいとなると、業者に頼むという手もあるのですが業者に頼むと非常に大きなお金がかかるというような話で、「なんとかなりませんか?」という話だったのです。片付けに関してはしょうがないと。ご自身で片付けるか、業者に頼むかしかありません。「それは不動産屋さんが言っていることそのままですね」という話は相談の回答としてお伝えしました。

 

ただ売りやすい売りにくいというところで、もう少し踏み込んだ話を聞いてみると所有者の方は高く売りたいと思っている。ただ不動産屋さんとしては便利な地域ではないといいますか、車の行き来が簡単なところではないですので立地的にも難しいですし、家が古く住めるという状況ではないのでなかなか流通には難しいというところだったのです。このズレというのはなかなか解消が難しい。所有者の方にそういう状況、都会に住んでいるがゆえに都会と同じ感覚で家が売れるというふうに思っている。

 

もし家が売れなくても土地は必ず売れるということを「タダというわけにはいかないでしょう、そんなことはないですよね」という話になってきていますので、ここの解消方法は田舎の現実を知ってもらうしかないと思うのです。恐らくそれを不動産屋さんに聞いていると思うのです。ですがそこは認識できない、自分の腹の中で消化できないという現実だと思います。ですので、我々のところに相談にやってきて「本当なのですか?」と聞かれるのですが「そうです」と。

 

便利なところは売りやすいですけれども、なかなかそうでないところは売りにくい。欲しいという方がなかなかいらっしゃらないというところは現実的にお伝えして理解をしていただく。この理解をしていただいてから、例えば「お隣さんに声を掛けてみてはどうですか?」「区長さんにお話しされたらどうですか?」という話はしますけれども、この理解をすっ飛ばして区長さんにお願いするというのは後々結局「いくらで買ってくれるの?」という話でその値段の差というところできっと揉めると思いますので、まずは理解していただくということがこの所有者と不動産屋さんのズレみたいな話になってきます。

 

ここは1年経ちましたけれどもアドバイスとしては同じようなアドバイスはしているというところですので、皆さんもそういう形でお伝えいただければなというふうに思っています。市場が変わらない限りはなかなかこの問題は難しいですね。不動産の価格というのは田舎にいけばいくほど値段がつきにくいところがあるというお話しでした。ということで今日は「所有者と不動産屋とのズレ」というお話しでした。ありがとうございました。

 

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