空き家維持管理サービスは空き家のために本当に良いサービスなのか?

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空き家社会活動家のためのオンラインサロン「空き家ラボ」
http://akiyalabo.net
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皆さん、おはようございます。私は福井県美浜町で建設業を経営していたり、空き家マッチングNPOを運営していたり、最近では「空き家問題は所有者の早期決断で解決する」をテーマにオンラインサロン空き家ラボを運営しております、北山でございます。よろしくお願いします。

 

お盆も後半になってきました、福井は暑くて毎日クーラーに頼ってばっかりのような生活しています。NPOはお休みですが、引き続き次の作戦を考えています。今日は「空き家維持管理サービスは空き家のために本当に良いサービスなのか?」というテーマでお話しさせていただきます。

 

空き家を放置することはダメなのですが、ダメならどうしたらいいのか。次のステップに行くには早期決断が1番いいのですが、なかなか難しいのでともかく今ある維持をしていこうというところで、何年か前からよくある維持管理サービス。月1回程度見回りをしたり、簡易的な掃除をしたりといろいろなサービス内容があります。全国にも広がっております。

 

そしてふるさぽでも空き家アイドリング事業というのをやっていました。今でもご依頼いただければ行っております。このアイドリング意味合いがありまして、車でもすぐに発進できる状態を維持しつつ待機していることをアイドリングと言います。これと同じで家もすぐ使える状態にもっていくという意味合いを込めて、サービス名を空き家アイドリング事業というような名前で開始しました。

 

やってみて私の感想ですが、「これ本当にいいのか?」と。もちろんサービスとしては維持していきますし、もし修繕が必要であれば所有者の方に提案をさせていただきます。現在、毎月報告をさせていただいていますが、早期決断には正直つながりません。なぜかと言うと、維持管理サービスは延命治療なのです。とりあえず維持していければいいかというところで、結局延命治療で決断を鈍らせているのです。

 

「まあ、今維持しているから決めなくてもいいか」というふうになりがち。そういう人たちが多いことが我々の活動から見えてきています。本当にこれは決断のために効果的に動いているのか疑問なところです。目的を早期決断というところに置くのであれば難しい。

 

「もうそろそろ決断しないと朽ちていきます」と報告書にも書きますが、なかなか動いてくださらない、きっかけは「何とかしたいのですが、どうしましょうか?」という所有者の相談から、「ではとりあえず維持管理していきましょうか、そこから決断に導いていきましょう」という話をさせていただいたのですが、結局は3年も4年も長い人は5年もそのままで復活は難しいというレベルまでなっている空き家もあります。

 

本当に空き家のために良いか、所有者の方にとって良いサービスなのかを考えていくべきではないかと思ったのです。同じように思っている方もきっとたくさんおられると思いますが、もう一度維持管理サービスについて考えるべき、また見直す時期になってきているのではないかなと思いました。それではお時間になりました。今日もありがとうございました。

 

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