空き家所有者の早期決断がなぜ必要なのか

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空き家社会活動家のための「オンラインサロン空き家ラボ」
http://akiyalabo.net
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おはようございます。私は福井県美浜町で建設業を経営していたり、空き家マッチングでNPOを運営していたり、「空き家問題は所有者の早期決断で解決する」をテーマにオンラインサロン空き家ラボを運営しております、北山でございます。よろしくお願いします。

 

今日は「空き家所有者の早期決断がなぜ必要なのか」というテーマでお話しをさせていただきます。だいたいいつも2016年から始めているメールマガジン「空き家のコト」からの抜粋でお話しをさせていただいていますが今日は置いておいて、そもそもなぜこの早期決断が必要なのかという話を簡単にします。

 

ふるさぽの活動も足掛け10年ぐらいになりますが、この話もよくします。所有者の方に焦点を当てていたということはぜんぜんなく、どちらかというと移住者の方、次に住み継ぐ人向けに問題を解決していかないとなかなか空き家問題は解決しないと思っていました。普通に考えたらそうですよね。空き家に誰かを埋めていかないことには、使う人がいないということでどんどん朽ちていくということは分かっていました。

 

ただその中で空き家はたくさん存在するということも知っていましたし、移住したいという方もいらっしゃいましたので、単純にここをマッチングしたら問題解決するだろうと思っていましたが、現実的にはそんな甘くなく1番最初は移住者の方をどこからどう集めてくるかみたいな話に力を入れていました。

 

しかしそれよりも、そもそも空き家を貸してくれないとか売ってくれないということに最初から躓きまして、なぜこういう発想になるのかなと考えていました。よくよく考えてみたら当然のことなのです。所有者の方は不動産業者でもないですし全く慣れていない、ましてや売り物ではない自分の家ですからね。それを手放すというようなことが初めての経験ですので戸惑うことは当然であるということ。

 

ただ一方で持ち続けることに対してのリスクが明確になっていないというところと、リスクが非常に大きく見えてしまうというところがありますので、そこで行ったり来たりしてしまいます。その流れで我々も最初は、「いいですよ、貸します、売ります」と決めてくださっていたのですが、時間が経つにつれ不安が大きくなり「やっぱりやめます」と、そしてまた時間が経つと「やっぱり売ります」と右往左往している状態に困惑しました。

 

移住者を探してくるというよりも、そもそもの決断ができない所有者の方に向けて空き家を持っていても後々大変ですよということをお伝えすることが1番大事だと活動の中から見えてきて、そこから所有者の早期決断というところに軸を傾けました。最初からそういうテーマを持っていたわけではなくて、活動の中から見えてきたというのが正直なところです。

 

やってみてどうかというと、非常に根深いものをもっていまして所有者の方に寄り添いながら前に進んでいく事が、今の我々の活動の中心かなと思っています。深い話はこれからどんどんしていきますのでまた楽しみにしていてください。それでは今日はこのへんで。ありがとうございました。

 

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