空き家予防365 蔵は解体すると高くつく

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空き家社会活動家のための「オンラインサロン空き家ラボ」
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おはようございます。私は福井県美浜町で建設業を経営していたり、空き家マッチングのNPOを運営していたり、最近では「空き家問題は所有者の早期決断で解決する」をテーマにオンラインサロン空き家ラボを運営しております、北山でございます。よろしくお願いします。今日は1月5日でございます。もうそろそろ仕事始めの方もいらっしゃるのではないかなというふうに思います。うちは今日1日お休みで明日から本格的に動くということで、ぼちぼちと準備をしながら明日の初日を迎えていこうかなという感じでございます。

 

今日は空き家予防365の中から「蔵は解体すると高くつく」というテーマでお話しさせていただきます。どうしても利活用できないまま解体を余儀なくするというお宅も多いとは思いますが、特に田舎の方に行くと蔵をお持ちのお宅が多く、いざそれを解体しようとなった時にほとんど住居として使われていませんので、位置づけとしては物置になります。物置を壊すとなった時に「そんなにお金はかからないよね」そもそも窓もないですし、複雑な構造でもないのでイメージ的には安くつくだろうと思われる方も多いと思いますが、実際に蓋を開けてみると普通の家よりも高くつくことがあります。

 

驚かれる方もいらっしゃいますが、そもそも蔵の構造というのが、昔は火災が多かったので火災に強いお家ということで中に貯蔵品などを置いて、仮に周りが火事になったとしてもその中のものは守られるという位置付けがありますので、壁厚がすごいのです。普通の壁の3倍ほどあります。構造は今みたいに木やボードというものではなく、土壁なのです。竹を組んで縄で縛りそれを何重にもして火災に強い構造になっていますので、なかなか壊れにくいというものになっています。今解体しようと思うと分別という側面もありますが、土は土、竹は竹というふうに分けなければいけないのです。

 

となると一気に解体ができません。一回ばらして土と竹を分けてというふうにしないといけないので、広さにもよりますが解体費用は通常のお家の倍もしくは3倍ぐらいを思っていただいた方がいいと思います。蔵を解体するときに安易に考えていますと、あとで困ることになりますので、我々はいつも解体を考えていらっしゃる方には「家に蔵はありますか」という話はさせていただいています。そんな中で蔵が解体できないまま残ってしますというお家もありますので、トータル的なコスト管理をするうえで蔵の位置づけは非常に大きいですので、皆さん近所にそのような方がいらっしゃいましたらアドバイスしていただけますと、スムーズな利活用という流れになるかなというふうに思っていますのでぜひ提案してみてください。ということで今日はこのへんで、ありがとうございました。

 

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