空き家予防365 物語は家の価値を上げるかも

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空き家社会活動家のための「オンラインサロン空き家ラボ」
http://akiyalabo.net
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おはようございます。私は福井県美浜町で建設業を経営していたり、空き家マッチングのNPOを運営していたり、最近では「空き家問題は所有者の早期決断で解決する」をテーマにオンラインサロン空き家ラボを運営しております、北山でございます。よろしくお願いします。さて今日は空き家予防365の中から「物語は家の価値を上げるかも」というテーマでお話しさせていただきます。

 

ふるさぽの取り組みとして、空き家を流通に出していくということで流通に出てくるものが、非常に古いお家。耐用年数がすぎてしまい、金銭的に価値が評価されないお家が流通に出てきたのですが、この手のお家はリフォームをずいぶんかけないといけないという点と、そもそも売りにくいというところがあります。この売れないという状況の中で、タダでもいいので引き取ってくださいというところにいくのか、値段をつけて売りたいといういろんな選択があると思うのですが、そもそも金銭的価値が評価として低いものに対してどう価値をつけるかということに以前分析をしまして、「どうしたら価値がつくのかな」と。

 

いわゆる所有者ではなく利用者側。使う側にとって「これいいな」と思っていただけるような仕掛け作りはできないかなというのは思っていました。となると利用者側の立場でその物事を見ないといけないですので、彼らにいくつかヒヤリングをしたことがあります。マッチングツアーも行っていますので、その際に参加者の方に「どんなお家に興味がありますか?」「どんなお家をお探しですか?」ということを聞くと同時にひとつの提案をしました。

 

それは何かというと、その家にあるバックボーンを知ることによって興味関心を惹きますかというお話しを何人かの方にさせていただいたら、無いよりあったほうがいいですし、あったほうが非常に親近感が増すというお答でした。どうしても空き家というキーワードは暗いイメージがあったり、少し後ろ向きな感じがしたりすると。そこに誰が住んでいるか分からない状態での薄気味悪い感じがするのですが、そんな感じはぜんぜんなくてその家の歴史があるということ自体に価値があるのではないかと思いまして、そこから気づいたわけです。

 

それを整理するためにも所有者の方にあった出来事などを書いていただく、ふるさぽでいうとつなぐ履歴書というような冊子があります。所有者の方が質問に対しての答えをどんどん書き込んでいくという冊子がございまして、それを埋めていくことによって新たに自分の家の価値の発見、そしてそれをいろんな方に見ていただくことで、「この家はこういう歴史を踏んでいるのか」「それを住み継ぐ」というイメージに変わっていけばおのずと価値は上がっていくというところにいきついたことがあります。そういう意味でも物語は家の価値をもしかして上げるかもしれませんということで、見直すということ。これに関しての深い話は明日しようかなと思いますので、ぜひ明日もお聞きください。ということで今日は、ありがとうございました。

 

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