【課題】所有者の揺らぐ決断

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空き家社会活動家のための「オンラインサロン空き家ラボ」
http://akiyalabo.net
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おはようございます。私は福井県美浜町で建設業を経営していたり、空き家マッチングのNPOを運営していたり、最近では「空き家問題は所有者の早期決断で解決する」をテーマにオンラインサロン空き家ラボを運営しております、北山でございます。よろしくお願いします。さて今日は空き家対策の課題について「所有者の揺らぐ決断」というテーマでお話しさせていただきます。

 

ふるさぽでは取り組みの課題などをまとめた資料をいつも作っております。これはどういう時に使うかといいますと、視察に来ていただいた方や、ふるさぽのことをもっと知りたいという方に向けて資料を作っております。その中でも所有者の方がなかなか決断されないがゆえに空き家が流通に出てこないということを分析したものがあります。我々が一応挙げたのが7つの原因というのがあり、その中の1つの課題についてお話ししようと思っております。

 

所有者の方は必ず決断に対して時間がかかるということはだいたい想像すればよく分かる事です。最初から空き家になったら「うちはこうする、ああする」と固い決意でずいぶん前倒しで考えてくださる方は別として、大概の方はその時になってからスタートを考えていく事があるのですが、その中でも家族で使うとかそうでなければ売るのか貸すのかみたいな話になってくるのですが、家族皆さんの同意を得て「よし、こういうふうにしよう」と決断されそのへんも我々が関わりながら前に進んでいくという形になります。

 

しかし問題はここから先で、決断した後に隣近所の方にその報告を行うと。「実はうちの家、空き家バンクに登録することになりました」とか「不動産にお願いすることになりました」など。そういう形で他人に渡す、流通に出すというような決断をされたときに周りの理解がないために、「周りの空き家もまだそんなことしてないし、決めるのは早いんじゃないの?もし変な人が入ってきたら近所の人も困るから」というような意見をいただいて、所有者の方が1番弱いのは近所に迷惑がかかることです。近所に迷惑がかかるのが嫌だという方が1番多いです。

 

そのあたりを危惧されて、せっかく決断したのに売るのをやめて決断を先延ばしにしてしまうということが現実で起きています。なので、本人が決めたにも関わらず第三者の方に影響されてしまうというところが今日お伝えしたかった「所有者の揺らぐ決断」というお話しでございます。これに関してもふるさぽの取り組みとして実はやっていることがけっこうありまして、このあたりは空き家ラボの方でお話ししていますのでぜひ覗いていただければなというふうに思っております。このような感じで流通に出てこない原因というのはふるさぽの中でですが、明確にしていきながら進んでいますので是非ご参考にしていただければなというふうに思っております。ということで今日はこのへんで、ありがとうございました。

 

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