【課題】不動産神話の崩壊 空き家がすぐには売れない事実

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空き家社会活動家のための「オンラインサロン空き家ラボ」
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おはようございます。私は福井県美浜町で建設業を経営していたり、空き家マッチングのNPOを運営していたり、最近では「空き家問題は所有者の早期決断で解決する」をテーマにオンラインサロン空き家ラボを運営しております、北山でございます。よろしくお願いします。さて今日も昨日に引き続き課題についてのお話しをしようと思っております。活動の中からいろいろ見えてくる課題というのはありまして、それは活動すればするほどどんどん課題が出てくるというところなのですが、そんな課題の中でも今日お話しするのは時代が変わってしまったというようなお話しに近いかなというふうに思っております。テーマは「不動産神話の崩壊」というお話しでございます。

 

非常にタイトルとしては重々しい感じはしますが、不動産の価値についてなのです。これは一概には言えませんがだいたいの田舎では起きているような流れですけれども、とくに今の70代80代90代の高齢の方は不動産を取得することが財産を増やしていくという意味合いがあり、その裏側には困った時には必ず売れると。売買が可能、価値がそんなに下がらないというような思いでいらっしゃいます。

 

これはバブル期ぐらいにはどんどん土地の価格が上がり、田舎でも土地を求める方もいらっしゃいましたので、それなりの売買が成立していましたが人口が減ってきて土地の価格も下がってくるとすぐには売れないという状況がどんどん進んできて、今どうかというと空き家や空き地のことをやっていますが、まずすぐには売れることはないですね。求めている人が少ないですし、タイミングが合えば売れます。条件が良ければ売れます。条件というのは何かといいますと、立地条件というところがあります。

 

美浜町であれば国道沿いなど比較的交通の便が良いところであればいいのですが、例えば海辺や山辺などちょっと街に出るには不便だなというところはあまり売れません。ニーズが低いということと、タダでもいいからあげるといっても貰い手がない。少し極端に言っていますけれども、そういう事例がたくさんあります。そのような状況が起きています。ですので、数十年前に起きていた不動産は必ず売れる、価値が下がらないというお話しはもうすでに過去の話になってしまったと。これからまたどうなっていくか分かりませんけれども、今現在でくくってしまうと崩壊しているといってもいいのではないかなと思っております。

 

なので、温めていざという時に手放すという決断もいいのですが、ただそこのバックヤードにはすぐ売れない、思ったような価格では売れないということは認識されていた方がいいかもしれません。非常に難しい問題ではありますけれども、少し俯瞰で見てみると人が減っている。また、今の若い人はあまり家を建てずアパートに住んでいますし、このへんでもアパートが建ってきていますのでそこの需要が多くなってくると、なおさらのことながら土地を買って家を建てようというところの話しにはなかなかなりにくいというところで、特に高齢者の方70代から上の方に関してはこのへんを説得するのが大変ですので、そういう意味では社会的課題として今日は「不動産神話の崩壊 すぐには売れない事実」というところでお話しをさせていただきました。ということで今日はこのへんで、ありがとうございました。

 

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